【軽井沢新聞4月号】「トイレがあふれた」「ペットを連れた避難者が...」 避難所の運営を、カードゲームで模擬体験
災害時に住民らの受け入れ先となる避難所の運営を、カードゲームで模擬体験する訓練が3月14日、新軽井沢会館で開かれた。防災意識の向上を目的に町が初めて企画。新軽井沢区民ら約30人が参加した。
静岡県が開発した避難所運営ゲーム「HUG(ハグ)」を使い、5〜6人の5つのグループに分かれて実施。直下型の大地震が起き、電気や水道が使えない中、小学校の体育館で避難所を運営する想定。一人がカードに記された避難者の家族構成や健康状態などを次々と読み上げ、残りの人が体育館の図面に避難者を割り当てた。「トイレがあふれた」などの問題発生が書かれたカードもあり、その都度対応策を話し合った。
体験後、参加者は「待ったなしで人が来る。すばやい判断力が求められる」「避難所にはどんな備品があるか、日頃から把握しておくことは大事」。訓練を企画した総務課防災係(当時)の担当者は「避難所では自分たちが助ける側、意見を求められる側になることも覚えておいてほしい」などと話した。町では、区などの求めに応じ「HUG(ハグ)」体験会を開くほか、カードの貸し出しも行っている。