追分を愛する人が集まり 歴史や魅力を語り合う「追分の森カフェサロン」

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 追分宿郷土館は8月26日、追分地区の魅力について発信する「追分の森カフェサロン」を追分公園で開いた。町制100周年記念事業の一環として、中山道に関する講演や追分を愛する人たちによるシンポジウムを行い、約100人が集まった。

 シンポジウムでは、追分で生まれ育った人や幼い頃から避暑に訪れた人、移り住んだ人ら6人がパネラーとして登壇。追分の歴史や風土、魅力について語り合った。

 荒井輝允さんは1953年、地元青年団の一人として浅間山米軍演習地反対運動に奔走。文芸評論家の山室静さんら避暑に訪れた学者、文化人が追分で開いた勉強会「高原塾」のメンバーが中心になり、反対運動を展開したことに触れ「ものすごい勢いで広がった。基地ができていたら、今の軽井沢はなかった」。

 夫と追分でコーヒー店を営む今村としえさんは、1日で99㌢の雪が積もった2014年2月を振り返った。自宅や自家用車が雪で埋もれているのにも関わらず、立ち往生したトラック運転手やバスの乗客らへの炊き出しのため、公民館に集まってくる追分の人を見て驚いた。「学校で習ったことは全部忘れたけど、追分に来て教えて頂いたことがすべて私の財産。これから恩返ししていかないといけない」と話した。

 ことし3月まで区長を務めた菅原恭彦さんは、移住し追分に暮らすようになり改めて人と人のつながりの大切さを実感したとし「お互いの助け合いのためにも、移住された方にはぜひ区に加入してほしい」と呼びかけていた。

 サロンの最後には6月に町の無形民俗文化財に登録された「信濃追分」「追分馬子唄」を、追分節保存会が披露した。

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