NPO法人「愛宕山てっぺんを守る会」が 活発にトラスト活動中

1809_topics_atago.JPG.jpg 愛宕山の高い木にキツツキのための巣箱を取り付ける
 2016年に発足したNPO法人「愛宕山てっぺんを守る会」は、会員が2018年で175人となり、公益社団法人日本ナショナル・トラスト協会の会員となった。2017年5月から11月にかけて、森林インストラクターの高尾幸男さんや生物多様性研究所あーすわーむと共に愛宕山の植生や野鳥の調査を行い、3つに分けたゾーンによっての植生の違いや絶滅危惧種の樹木があることを確認した。「野鳥は約30種類が生息していることもわかり、豊かな自然を残している森であることを再認識しました」と代表の加藤正文さん。

 愛宕山山頂付近の自然保護活動が認められ、日本ナショナル・トラスト協会から助成金250万円を受けて、愛宕山の頂上付近6056㎡を購入し、保全活動を進めている。昨年12月には、日本ナショナル・トラスト全国大会で講演し、活動報告を行った。

 今年は独立行政法人環境再生保全機構から地球環境基金「はじめる助成」助成金190万円を得て、青木淳一横浜国立大学名誉教授と愛宕山の土壌動物調査に取り組んでいる。同基金によって、7月には子どもたちと一緒に野鳥の巣箱を樹木に付けるイベントも行った。

 また、軽井沢町の「みなまちサポート」補助金で、愛宕山図鑑を制作し配布するためのイラスト一般公募を行うなど、活発な動きを見せている。

 「活動を続けていくことによって様々なところから声が掛かり、輪が広がっています」。加藤さんによれば、活動は愛宕山のエリアから更に広がっていきそうだという。(問い合わせ℡090‐3106‐4644)

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