自然環境を守る 川と山のトラストが交流

1907_topics_yamatokawa.jpg 愛宕山の自然について、柿田川のメンバーに説明する加藤正文さん
 清流・柿田川の自然環境を後世の人々に残そうと活動する(公財)柿田川みどりのトラストのメンバー17人が6月1日、軽井沢を訪れ、NPO法人愛宕山てっぺんの森を守る会(Aトラスト)と交流した。午前中はオニヒョウタンボク保護区や三笠神社、オルガンロックなど愛宕山の自然を観賞し、午後は緑の中でバーベキューを楽しみ交歓会を行った。

 柿田川は静岡県駿東群清水町を流れる1・2㎞という短い一級河川の川。会長の漆畑信昭さんは「柿田川は住民の心の支え。県の工事のためにショベルカーが川に入り樹木がダメになったのを見て、何とか保護しなければと思った」と運動を始めたきっかけを話した。漆畑さんの熱意に押されて住民も保護運動に参加。「21世紀に残したい自然」に挙がり、森林文化賞を受賞するなど注目を集め、2011年には天然記念物に指定された。

 Aトラストの加藤正文さんは「トラスト運動は情熱がなければできない。漆畑さんが引っ張って、あらゆる年齢層が参加しているのがすごい」と柿田川みどりのトラストを絶賛。「Aトラストも、愛宕山の自然を守るためにさらに積極的な活動を行いたい」と力を込めた。

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