「自分の家の台所のように」誰でも歓迎 スタートから3年「あたしキッチン」

2007_topics_atasi02.JPG 軽井沢町中央公民館2階で、次回は7/25(土)12:00〜14:00で随時受付。18歳以下は無料で、大人300円。
 幼児から学生、お年寄りまで、あらゆる世代の人が集まって食卓を囲む「こどものいばしょ・あたしキッチン」。「大好きな軽井沢で、何かお役に立てることを」と、かつて厚生労働大臣を務めた、軽井沢在住の小宮山洋子さんを中心に、2017年5月から毎月第4土曜の昼に食事を提供し3年を迎えた。

 子どもの貧困対策のイメージを前に出さぬよう、会の名前に「こども食堂」は使わず「自分の家のキッチンのように、誰でも食事を楽しめる場にして、その中で困っている子どもたちも来てくれればと考えている」と小宮山さん。

 米や調味料は、関連団体でもあるフードバンク軽井沢に集まったものを使い、野菜は農家から寄付をもらう。賛助会員を募り年間費(1万円)を、肉や魚など足りない食材の購入費にあてている。

 運営スタッフは徐々に増え約20人。料理、配膳、受付に分かれ来訪者を迎える。スタッフが6人しかいないときに、91人を出迎えたときは「口も聞けないほど忙しかった。食べに来た人も手伝いに入ってくれて、何とかなりました」。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、4、5月は中止。3カ月ぶりとなった6月27日の「あたしキッチン」は、対面にならぬよう席を配置。59人が参加し、8種の天ぷらに、肉じゃが、カップケーキなどを味わった。幼児2人を連れ、ほぼ毎回来ているという中軽井沢の女性は「子どもを連れて外食できるお店が、軽井沢は少ないので貴重な場。家事を休めて助かっています」と笑みを見せた。

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