懐中電灯をペン代わりに 光の軌跡を描き出す 地活利用者らアート作り

 御代田町の複合施設MMoPが3月14日、障害者を対象にしたアートのワークショップを追分の「木もれ陽の里」で開いた。軽井沢の地域活動支援センターの利用者ら約20人が参加。真っ暗にした部屋で、様々な色のフィルムを巻いた懐中電灯を思い思いに振って、その様子を10〜20秒ほど露光したカメラで撮影。不規則な光の軌跡が写真になって壁に投影されると「面白い」などと歓声が上がった。ハートを描いたつもりが「ドーナツになっちゃった」と笑う参加者も。

 この日描いた光の線の写真を、御代田町の風景や祭りの写真などに組み合わせて作品を仕上げる予定で、今夏MMoPで開く「国際フォトフェスティバル」への出展も考えるという。

 今回のワークショップは、アートを通じた障害者の社会参画を目指し、文化庁の補助事業を活用。障害者の自立をサポートする町内の一般社団法人konstや、京都芸術大学なども協力。参加者と一緒に体を動かしたスタッフは、「疲れたけど、面白い線がたくさんできた」と充実した表情を浮かべていた。

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