町長として歩んだ激動の時代 12年を振り返る一冊を刊行

 2011年から23年まで軽井沢町長を務めた藤巻進さんが『軽井沢とともに歩んだ12年』を4月10日に婦人之友社から出版した。在任中に広報「かるいざわ」に綴ってきた連載「時時刻刻」を一冊にまとめたもので、3年ほど前に出版の話が持ち上がったという。

 藤巻さんは東日本大震災直前の2011年2月に町長に就任し、14年の大雪や19年の台風19号、コロナ禍など激動の時代に首長として軽井沢町の様々な問題に対応してきた。毎月500字程度、その時々の問題や町長としてのメッセージなどを書いたコラムは133編となった。「こうした出来事を何十年後に振り返った時、そこにいた人が何を考え、どう対応したのか。その一つの記録として残す必要性を感じた」と藤巻さん。当時の思いを振り返り、「町長は予算書とにらめっこしているだけでは、豊かな町づくりはできない。幅広い学びによって、町民の心を読み取り、新しい発想が生まれるものだと考えています」。

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同書は町内の書店やAmazonなどで購入可。1980円。表紙や挿絵は藤巻さんの長女で北欧に暮らすまどかさんが手掛けた。

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