仏・バスク地方の唐辛子栽培へ 「軽井沢胡椒」として9月に販売予定
軽井沢の別荘住民、上田富夫さんが発地の7000㎡の耕作放棄地で、フランス・バスク地方の唐辛子「ピマン・デスペレット」の栽培を本格的に始める。採集した実を乾燥後、粉末にして「軽井沢胡椒(PIMENT DE KARUIZAWA)」の名前で9月の販売開始を目指す。
ピマン・デスペレットは、辛味が少なくフルーティーな香りが特徴。バスク地方では魚や鶏の煮込み料理や野菜スープなどに使われ、香りや旨みを引き立てるのに欠かせない香辛料だという。
上田さんは2008年に東京のショップで初めて出合って香りの良さに魅了され「いつかは育ててみたい」と思い描いた。20年から生活の中心を軽井沢にシフト。10粒のピマン・デスペレットの種を入手し、23年から自宅の庭で栽培を始めた。増やした種から今年は2000株の苗を作ることに成功。5月中旬に定植し、8月下旬の採集を予定している。
唐辛子は様々な国で魔除けに使われていることもあり「軽井沢の土産や、結婚式の引き出物などにも利用してほしい」と上田さん。販売店舗も募集している。
1瓶13g入りで1500円で販売予定。赤い実は粉末にする前のピマン・デスペレット。