軽井沢から新たに3件、 国登録有形文化財に

1712_topics_ suikyuso.JPG 塩沢湖畔にたたずむ旧朝吹山荘。
 国の文化審議会は11月17日、軽井沢町の旧朝吹山荘(睡鳩荘)、旧ジョルゲンセン邸、旧西川家住宅の3件を含む188件の建造物を有形文化財に登録するよう、文部科学大臣に答申した。町内の国登録有形文化財は14件となる。

 旧朝吹山荘は、1931年に建てられたヴォーリズ建築事務所による山荘建築。帝国生命や三越などの社長を務めた実業家、朝吹常吉の別荘で、のちに長女でフランス文学者の朝吹登水子が引き継いで使用した。外壁に割丸太を使用し、内部は丸太材の化粧梁で、モルタル塗の煙突がついている。2008年、旧軽井沢から塩沢の軽井沢タリアセンに移築された。
 1926年建築のアメリカ人宣教師の別荘、旧ジョルゲンセン邸は木造2階建て。長い板材を横にして重ねた下見板張りの外壁で、各面に窓のある開放的なつくり。食堂兼リビングには石積みの暖炉が設置されている。
 昭和初期に建てられた旧西川家住宅も、旧朝吹山荘と同じヴォーリズ建築。小規模ながら収納家具に生活への配慮が凝らされている。2階は寝台をつくり付けた寝室と、地袋付の八畳和室がある。

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