静かに過ごす複合施設「still」オープン

 追分の国道18号沿いで、20年近く使われていなかった大型建物が改修され、複合施設「still(シュティール)」として生まれ変わった。運営するのはヴィンテージ家具の販売や建築設計などを手がけるハルタ。上田市から本社機能を移転。飲食店や物販店、オフィスなどのテナントも入った。

 1階にはピッツェリアや農園がプロデュースするレストラン、カフェスタンド、テーラーメイドなどが出店。2階はヴィンテージ家具のショールーム、ギャラリー、学習塾のほか、ハルタの設計事務所や他社のオフィスがある。

 施設名の「still」について、徳武睦裕社長は「ドイツ語で『静寂』という意味。心穏やかに静かに過ごしてほしいという思いで名付けました」。

 施設全体の完成にはあと5年ほどかかる予定。来年以降、敷地内に新設する建物に家具のショールームを移動。2階の空いたスペースにコワーキングを組み合わせたホテルを開業する計画もある。

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建物は骨組みを残して全改修。デンマークのロックウール社が開発した、石が原料の断熱材を使っている。

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「still」内にオープンしたピッツア専門店spisa。菓子などの食料品も販売している。

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