東信州の観光ガイドら7人パネル討論 「信州中山道サミット」初開催

2212_topics_69.JPG
 軽井沢町や御代田町、佐久市、立科町、長和町や5市町の商工会、観光協会などでつくる東信州中山道連絡協議会は11月10日、「信州中山道サミット」を初めて開いた。各宿場の課題などを共有し、観光振興に繋げようと企画した。

 各宿場のガイドや本陣の当主ら7人が登壇しパネルディスカッション。それぞれの課題や新たな取り組みなどについて、語り合った。中山道69次資料館(軽井沢町)館長の岸本豊さんは、「中山道全体から見ても、東信濃地域は素晴らしい資源が眠っている」とし、中山道沿いに14カ所残る一里塚のうち、半数の7カ所が東信州に存在すると紹介した。

 軽井沢観光ガイドの会会長の深町基さんは、同じ中山道の妻籠宿が「売らない、貸さない、こわさない」の三原則で町並みを守っていることを引き合いに、東信州の地域は「残念ながら大きく変化し、今なお変化が続いている。少なくとも今ある資源を大切にしていけたら」。芦田宿本陣(立科町)当主の土屋省吾さんは芦田宿から長久保宿、和田宿、下諏訪宿まで「連続して残る4つの本陣を見ることができるのは魅力」と話した。他にも、若い人を呼び込むため「食」など別の魅力も組み合わせて情報発信を--といった提案もあった。

 この日は、朝日大客員教授で、街道文化研究家の志田威さんも講演。佐久長聖高校など東信地方で駅伝が盛んなことから、宿場を結ぶ駅伝大会の創設を提案していた。

関連記事