軽井沢ゆかりの作家作品がノミネート 第12回日本歴史時代作家協会賞

 歴史時代小説や歴史研究などに携わる会員で構成された日本歴史時代作家協会が主催する文学賞「日本歴時代作家協会賞」の授賞式が10月20日に東京・市ヶ谷で行われた。今年度の同賞では、軽井沢に拠点を持つ小説家の橘かがりさんの『女スパイ鄭蘋茹(テンピンルー)の死』(徳間文庫)が作品賞にノミネートされていた。同作は惜しくも受賞を逃し、作品賞には上田早夕里『上海灯蛾』(双葉社)や村木嵐『まいまいつぶろ』(幻冬舎)が選ばれた。橘さんは「文庫書き下ろしはなかなか賞の対象にならないが、この賞では単行本と同様に扱ってもらえるので励みになります。今後も現代史を書いていきたい」。

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授賞式での橘かがりさん(左)と作家の辻寛之さん。辻さんも軽井沢をよく訪れている。

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