使用した紙コップをペーパータオルに 星野温泉 トンボの湯
星野リゾート運営の温泉施設「星野温泉 トンボの湯」が7月1日から、王子ホールディングス(東京)などと連携し、飲泉などに使われた紙コップをペーパータオルに再資源化する活動を始めている。
紙コップは耐水プラスチックラミネート加工が施されているため再資源化ができず、焼却の熱エネルギーを回収する「サーマルリサイクル」に出していた。王子ホールディングスが昨年3月、紙とラミネートフィルムを分離し、繊維分を回収するシステムを開発したことでリサイクルが可能に。昨年秋、同施設で排出された使用済み紙コップでテストを行ったところ、ペーパータオルの原料として問題ないことを確認した。
同施設で使用される年間約1.2トンの紙コップから、約140万枚のペーパータオルができるという。タオルは同施設のトイレに設置して使用していく。
「星野温泉 トンボの湯」の飲泉・飲水ブース。