追分宿に堀辰雄の文学碑建立「向日葵は西洋人より背が高い」
『美しい村』『風立ちぬ』など軽井沢を舞台にした数々の作品を残し、晩年は追分で暮らした作家、堀辰雄(1904〜53)の文学碑が5月末、堀辰雄文学記念館の駐車場の一角に設置された。追分ではまちづくりのテーマに「歴史と文学の里」を掲げていて、通りを歩く人に興味を持ってもらおうと、追分観光産業振興会が建立した。
文学碑は高さ約80㎝、横約1m。堀が軽井沢で色紙に書き残した短詩「向日葵は西洋人より背が高い」を刻んだ。設置資金は、同振興会が開いた野菜や果物の直売イベントなどで貯めていた分をあてた。同会会長の土屋一男さんは「地元のファンがこっそり建てて、気づいたらあったという感じにしたかった」と除幕式などは行わなかった。




