【2025年 夏の祭り】しなの追分馬子唄道中 40回目の節目にぎわう

 毎年7月第4日曜日に開催するしなの追分馬子唄道中が、今年も7月27日に開催された。追分宿には多くの人が集まり、浅間神社の境内に設けられた舞台では、追分節保存会や地域で活動する団体が信濃追分やフラダンスなどを披露。祭りの中心として賑わっていた。

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 今年は40回目という節目の開催となった馬子唄道中。代官役を務めた土屋三千夫町長は「ここまで長く続けてこられた熱意に敬意を表する」と話す。白むくと袴姿で登場したのは、小諸市在住の中島輝明さん、陽(みなみ)さん夫妻。入籍1年というタイミングでの参加で「貴重な経験になった。知っている道でも、違った景色に見えた」と顔を見合わせた。

 初開催から現在まで携わっている内堀次男さんは「昭和60年に追分郷土館が開館した記念と、追分節という郷土芸能を伝えようと始まった祭り。40年続いたことは感慨深い」と目を細める。同じく初開催から携わる土屋一男さんも「コロナ禍がきっかけで開催されなくなってしまった祭りが多い中で、このように乗り越えて続いたことが嬉しい。若い世代にも伝えていきたい」と笑みを浮かべた。

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