旧ハミルトンアンドハードコテージの保全に 東洋英和女学院が感謝のトロフィーを贈呈

 旧軽井沢にある旧ハミルトンアンドハード軽井沢コテージが国の文化財に登録され10周年を迎えたことを記念し、10月13日、学校法人東洋英和女学院(東京都港区)が所有者に感謝を伝える記念のトロフィーを贈呈した。

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 旧ハミルトン&ハードコテージは、1932年頃に宣教師のハミルトンとハードがヴォーリズに設計を依頼して建てた別荘。2009年に現オーナーの山田さんがコテージを買い取った。山田さんは暖炉や煙突などがヴォーリズ設計の特徴を示していると思い、ヴォーリズ建築事務所に問合せたこところ、建築当時の設計図が見つかり判明した。

 ハミルトンはカナダ・メソジスト婦人伝道協会の宣教師で、東洋英和女学院の校長を長年務め、校章や制服など学院の礎を築いた人物。学校関係者もコテージの発見に喜び、以来、夏になると卒業生らが同コテージの清掃活動に訪れ、山田さんと交流を深めてきた。2015年の文化財登録から10年経ったことを記念し、山田さんに感謝を伝えたいと、東洋英和女学院の髙橋貞二郎院長ら学校関係者や卒業生ら30人ほどがコテージを訪れ、記念トロフィーなどを贈呈した。

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