2027年4月の実用化目指す農業用ロボット、御代田町のレタス畑で試験
再生可能エネルギー事業のサステナジー(東京)は10月20日、芝浦工業大学の大谷拓也准教授の研究室などと開発を進める農業用ロボットの公開試験を、野菜生産・販売のトップリバー(御代田町)のレタス畑で行った。今後も改良を重ね、2027年4月の実用開始を目指す。

この日は4輪のロボットが、衛生測定システムにより畑の中を自律走行し、一旦外へ出て転回し、別の畝間へ入っていく動きを確認。下向きに搭載したカメラで、AIが作物と雑草を見分け、専用アームで雑草を引き抜く様子が公開された。アーム部分を入れ替えることで、様々な野菜の収穫、種まきにも応用できるという。
サステナジー代表の三木浩さんは「就農人口が減っているなか、ロボットをさらに進化させ、持続可能な農業に貢献したい」と力を込めた。トップリバーの農業長、宇佐美潤さんによると、近年の気候変動で雑草の生育スピードが上がっているといい、「(ロボット導入により)人手不足に対応できるのは大きい。人と時間の省力化ができる」と実験の様子を見つめた。
来年はより安定的な稼働を目指して、年間を通じて畑でロボットを動かし、耐久性などをチェックするという。




